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愛猫がおもらし(粗相)をしてしまう原因とは?対策・対処方法を紹介
猫を飼っていると、布団や絨毯などトイレ以外の場所で「おもらし(粗相)」をしてしまうケースがあります。飼い主さんはおしっこのニオイや汚れ、物品の買い替えなどに悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
この記事では、愛猫がおもらしをしてしまう原因や予防するための対策、おもらし後の対処法などについて紹介します。愛猫のおもらしに困っている、しつけても改善しないといった悩みを抱えている方は、ぜひチェックしてくださいね♪
まとめると
愛猫がトイレ以外の場所でおもらし(粗相)をしてしまう!原因や対処法は?
この記事は以下のことがわかります
- 猫はなぜトイレ以外の場所におもらし(粗相)をしてしまうの?
- 愛猫のおもらしはどう対策したらいい?
- 愛猫がおもらしをしてしまったときの対処法
これらを踏まえながら、トイレ環境の見直しや専用クリーニングといった対策・対処法について紹介します。
目次
猫はなぜトイレ以外の場所におもらし(粗相)をしてしまうの?
家で飼われている猫は「同じ場所で排泄する」という本能を持っているため、トイレのしつけをきちんと行なっていれば、基本的におもらし(粗相)が起こることもないでしょう。
しかし、愛猫がある日突然トイレ以外の場所で排尿をしてしまった場合、それは一般的に認識されているおもらし(排尿が間に合わない)ではないかもしれません。「不適切な排泄(トイレ以外を排泄場所にしてしまうこと・粗相)」か、あるいは「尿マーキング(マーキング目的で尿をその場所に残すこと)」の可能性が考えられます。
飼育環境によるもの
愛猫がおもらし(粗相)をする原因としては飼育環境、特にトイレの環境に対する不満が最も多いといわれています。トイレ自体が汚い、トイレ砂が好みではないといった理由から、愛猫が不満を抱えてしまう可能性があるのです。
また、引越しや新しい家族・ペットの加入など、環境の変化にともなうストレスが原因でおもらしをしてしまうケースもあります。自宅に家族以外の人間が来たときも、緊張によるおもらしが起こるかもしれません。
これらの行動は不適切な排泄(粗相)、および尿マーキングの両方の原因となることがあります。
老化によるおもらし
人間と同じく猫も年齢を重ねると、老化によって身体機能や運動能力が低下します。排泄すべき場所がわかっていても、関節や筋肉を思うように動かせない場合、トイレにたどり着けなかったり、うまくまたげなかったりすることでおもらしをしてしまうのです。
これらの行動は不適切な排泄(粗相)に含まれます。
病気によるもの
膀胱炎や腎臓病など排尿に関わる病気を発症した場合も、おもらしをしてしまうケースがあります。排尿回数があまりにも多い、おしっこの色やニオイに違和感があるなど、何らかの異常・兆候を見つけたら動物病院ですぐ検査してもらいましょう。
なお、病気によるおもらしは不適切な排泄(粗相)に含まれます。
発情
猫は発情期に入ると、おもらしをしてしまう可能性があります。特に発情したオス猫はメス猫に対するアピール、ほかのオス猫にライバルである自分の存在をアピールするために排尿、壁などの垂直な面に、スプレー状に少量の尿を噴射して、自分の性フェロモンをあちこちに残そうとするのです。
この行動は尿マーキングに含まれます。
愛猫のおもらしはどう対策したらいい?
愛猫のおもらし(粗相)に悩まされている場合、どのような対策を講じるべきか紹介していきます。以下で挙げている対策もあくまで一例なので、参考情報としてご覧くださいね♪
愛猫が嫌がるトイレ環境の見直し
猫はきれい好きなので、トイレが汚れていると当然ながら嫌がります。不適切な排泄(粗相)を防ぐためには、清潔かつ衛生的なトイレ環境を作ることが大切です。具体的には、飼っている愛猫の数より1つ多くトイレを設置したうえで、小まめに清掃することをおすすめします。
また、愛猫が落ち着いて用を足せるよう、トイレの設置場所にも配慮してあげてくださいね!
愛猫のストレス原因を知り、改善する
猫はストレスがたまると、飼い主さんに不安や不満を訴えるために尿マーキングを行なう可能性があります。立った状態で少量のおしっこを出したり、同じ場所に何度もおしっこをかけたりしている場合、愛猫のストレス原因を取り除いてあげましょう。これは不適切な排泄(粗相)の対策ではなく、ストレスによる尿マーキング対策に該当します。
また、遊んであげる時間を増やしたり、ブラッシングをしてあげたりすることも効果的です。日頃から愛猫としっかりコミュニケーションをとって、ストレスを発散させましょう!
マーキング防止スプレーを使う
愛猫がおもらしをしてしまった場所に対し、マーキング防止スプレーをかけることも有効な対策となります。
また、ストレスによる尿マーキングを防ぐためには、愛猫が落ち着いて過ごせる環境にしてあげることが必要です。猫が安心しているときに頬から出るフェロモンに似た成分を配合した、猫用のフェロモン製品を使ってみることも、リラックスできるお部屋作りにおすすめの方法です。直接クッションなどに使えるスプレータイプや、コンセントに差し込んで使う拡散器タイプが販売されているので、是非チェックしてみましょう!
愛猫がおもらしをしてしまったときの対処法
愛猫がおもらしをしてしまったときの対処法についても、一例を紹介していきます!
猫が布団などにおもらししてしまった場合
猫のおしっこはニオイが強く、洗濯だけでは落ちない可能性があります。ニオイを元から取り除くためには、重曹・クエン酸を併用しながら以下の手順で洗いましょう。
- おしっこで汚れた部分に重曹をかけ、10分程度経ったら熱湯で洗い流す
- 水気がなくなったら、クエン酸を大量にかけてニオイを取り除く
- いつもどおり洗濯する
重曹・クエン酸は100円ショップでも販売されているので、気軽に試せますね♪
また、海外では猫のおしっこのニオイをとる効果を高めるために、酵素入りの専用洗剤も市販されているので、通販サイトなどで入手しぜひ試してみてはいかがでしょうか?
絨毯などにおもらししてしまった場合
絨毯など洗濯できないものに愛猫がおもらしをしてしまった場合は、少量ずつ熱湯をかけては拭き取るという手順を繰り返せば、ある程度ニオイを取り除くことができます。
水蒸気を使うスチームクリーナーを使えば、より強力な除去効果が期待できるので、持っている方はぜひ使ってみてください!
ペットのおしっこのニオイ取り専用のクリーニングに頼む
「何をしてもニオイが消えない!」というときは、クリーニング業者に依頼するのも手です。ペットのおしっこのニオイ取りを専門にしている業者もいるため、自分でやるのは不安という方はプロに任せてみましょう♪
まとめ
愛猫がおもらし(粗相)をしてしまった場合、必ず何らかの理由があります。おもらしをしたからといって、むやみに叱るようなことをしてはいけません。まずは原因を考えたうえで、必要な対策・対処法に取り組むことが大切です。
おもらしは愛猫からのサインと考え、その気持ちに寄り添ってあげれば、飼い主さんと愛猫の絆もさらに深まるでしょう!