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愛猫のトイレのしつけ方(トイレトレーニング)!飼い主さんが覚えておきたいコツ
愛猫を家族に迎え入れたばかりの飼い主さんのなかには、トイレのしつけがうまくいくかと不安に思う方もいるかもしれません。でも、トイレのしつけはコツをおさえれば、愛猫もスムーズにトイレに慣れていきます!
トイレのしつけ方や猫に歓迎されないトイレ環境、猫がトイレに不満があるときのサイン、トイレの清掃方法を紹介します。この記事を参考に、愛猫のトイレ環境を快適に整え、トイレのしつけをしていきましょう!
まとめると
猫のトイレのしつけにはステップを踏む……その際に飼い主さんが意識すべきポイントは?
この記事では以下のことがわかります
- 愛猫のトイレのしつけ方(トイレトレーニング)4つのステップ
- 愛猫のトイレのしつけ(トイレトレーニング)で飼い主さんが意識すべきポイント
- 愛猫にとって望ましくないトイレとは?
- 愛猫がトイレに不満を感じているときに出すサインとは?
- 愛猫が粗相をしたときの清掃方法
猫が不満なトイレ環境はNG!飼い主さんと愛猫がストレスなく過ごせるような環境作りを具体的に説明します。
目次
愛猫のトイレのしつけ方(トイレトレーニング)4つのステップ
愛猫にトイレをしつける際にはいくつかの注意したいポイントがあり、今回はそれを4つのステップにまとめ、紹介します。
ステップ1.愛猫のトイレのサインを見逃さない
生後3週間くらいになって愛猫が1匹で排泄できるようになったら、トイレトレーニングをスタートします。
最初のステップは、トイレのサインを見逃さないこと。床のニオイをクンクン嗅いだり、そわそわしたりしたら、猫は自分からトイレに入り排泄をすることが多いので、愛猫の近くにトイレを置いてあげましょう。自分からなかなか入らない場合は、トイレに入れてあげてそっと愛猫の様子を見守ってあげてくださいね。
ステップ2.トイレ設置の工夫
愛猫が落ち着いて排泄できる場所に、猫砂を敷いたトイレを置きます。静かでわかりやすく、部屋の隅など人があまり通らないところ、飼い主さんから見えるところが理想です。場所を決めたら、しばらくはあまり動かさないほうがよいでしょう。
ステップ3.ニオイでトイレを覚えてもらう
お家で飼われている猫は、自分の排泄物のニオイで家の中のトイレを覚えます。トイレに成功したときには、初めのうちは尿のついた猫砂を少しだけトイレの中に残しておきましょう!自分の排泄物のニオイが少し残っている状態にしてあげると、「ここは自分のトイレなんだ!」と愛猫に覚えてもらいやすくなります。
ステップ4.トイレの邪魔はしない!
猫をトイレに慣れさせるポイントは、とにかく排泄前後は声掛けをしたりして猫の邪魔をせずにそっとしておいてあげることです。順調に進めば、トイレ設置後1週間ほどでトイレの場所を覚えていきます。
1週間ほど経過してもトレーニングの成果がない場合、愛猫がトイレに不満を感じている可能性も……。その場合は、後述する「愛猫にとって望ましくないトイレとは?」の章で詳しく紹介しますので、参考にしてみてくださいね!
愛猫のトイレのしつけ(トイレトレーニング)で飼い主さんが意識すべきポイント
愛猫のトイレトレーニング成功のためには、飼い主さんがしっかり意識するべきポイントがあります!
失敗しても叱らない
愛猫がトイレに失敗するとうっかり叱ってしまうこともあるでしょう。でも、叱られると、愛猫は排泄自体を叱られたと勘違いして排泄を我慢するようになってしまう可能性があります。そうなってしまうと、しつけとしての効果が期待できないうえに健康にもよくありません。
粗相をしたときにはすぐにニオイを消す
トイレではないところに排泄臭が残っていると、またそこで粗相をする可能性が高まります。その場合は、すぐに拭き取りしっかりニオイを消しましょう。また、猫は柑橘系の香りをあまり好まないと言われているので、柑橘系の香りがする洗剤などで掃除することもおすすめです◎
猫の数+αのトイレを用意する
基本的に、猫はほかの猫のニオイがついたところで排泄することを好みません。猫が2~3匹のときは猫の数+1ヵ所、4匹以上の場合は猫の数+2ヵ所ほど設置しましょう。
また、1匹だけで飼育している場合も、尿とウンチの排泄場所を分けたい猫や、シニア猫でトイレへの移動が大変な場合などがありますので、猫の数+1が理想のトイレの数です◎
母猫がいると仔猫は早くトイレを学習できる
仔猫は母親の真似をする習性があります。トイレトレーニングでも母猫が一緒にいればその真似をするので、高い学習効果が期待できます!
愛猫にとって望ましくないトイレとは?
トイレで気持ちよく排泄をしてもらうには、環境が大切です。ここでは、どのようなトイレが猫に敬遠されるかを理解しましょう!
清潔でないトイレ
猫はキレイ好きなので、嫌なニオイや汚れがあるトイレでは落ち着いて排泄できません。尿や便はこまめにすくって片づけるようにしましょう。猫砂も減ってきたり汚れてきたりしたら、新しいものに入れ替えてあげましょう。また、プラスチック製のトイレケースには排泄物のニオイがしみこみやすいので、1-2週間に一度はトイレケースを洗って清潔な状態を保つように意識しましょう。
ケースにこびりついて拭いても洗っても取れないニオイ・汚れがある場合は、目の細かいやすりで削ってみるか、新しいトイレケースに買い替えましょう。
落ち着けない環境
落ち着いてトイレをするためには、うるさい場所や人の出入りが多い場所は避けた方がいいでしょう。
トイレが使用しづらい
砂が好みに合わなかったり、トイレのサイズが合っていなかったりする場合も愛猫はトイレを敬遠してしまいがちです。トイレのサイズは、猫の体長の1.5倍程度がいいといわれています。成長や体格に合うサイズで設置しましょう。
猫の砂の好みにも個体差があります。猫砂の種類ごとの特徴を理解し、猫の好みに合わせて選びましょう!
代表的な猫砂の種類
- 【ペーパーサンド】紙製なので軽く、トイレに流せるタイプは処理が簡単です。
- 【鉱物】尿がしっかり固まり処分はしやすいのですが、重いのがデメリットです。
- 【シリカゲル】脱臭力があり、細かい粒子は猫にも好評です。尿を吸収しても固まることなく、そのまま乾きます。
- 【ヒノキ】脱臭力があり、トイレに流せるタイプは飼い主さんも快適です。ただし、香りに特徴があるので、嫌がる猫もいます。
- 【おから】天然の食材から作られているので、猫が口にしてしまうことがあっても比較的安全と言われています。
システムトイレやスマートトイレの利用はOK?
2層式のシステムトイレは掃除の手間が減らせますが、カバーがあるので尿のチェックがしづらく、専用の砂やシートの価格が高めでゴミが増えるのがデメリットです。猫がトイレに入るだけで体重・尿量などが自動計測されるスマートトイレは、愛猫の不調の早期発見に役立つケースもあるようです。
愛猫がトイレに不満を感じているときに出すサインとは?
猫がトイレに不満を感じていると、トイレのしつけはうまくいきません。トイレに不満があるときのサインを見逃さないようにしましょう!
単に不満のサインなのか、動物病院に行くべき症状なのかの見極めも大切です。トイレのしつけができていた愛猫が突然粗相するようになったり、いろいろ工夫しても粗相がおさまらなかったりする場合、病気の可能性が考えられます。動物病院での受診をおすすめします。
なかなかトイレに入ろうとしない・排泄の回数が少ない
トイレが気に入らないと、猫は「できるだけトイレを使いたくない」という気持ちになるようです。この状態を放置すると尿結石や特発性膀胱炎のリスクにつながります。
トイレのヘリに足をかけて排泄をする
猫砂の感触が好みではない、トイレの汚れが気になって足をつけたくないというサインのようです。
排泄のあと、砂をかけずあわてるように外に出る
「早くトイレから出たい」という意思の表れといわれています。
トイレのヘリや壁・床をカリカリとかく
猫は排泄物をたっぷりの砂でおおいたい動物です。猫砂の感触が好みではなかったり、十分な量の砂がなかったりした場合、代わりにトイレのヘリや壁・床をカリカリしてしまいます。
愛猫が粗相をしたときの清掃方法
愛猫がトイレを失敗したとき、失敗箇所にニオイが残っていると、またそこで粗相をする可能性があります。失敗したときは、ニオイを残さないように掃除をしましょう。
猫が布団などにおもらししてしまった場合
猫のおしっこはニオイが強く、洗濯だけでは落ちない可能性があります。ニオイを元から取り除くためには、重曹・クエン酸を併用しながら以下の手順で洗いましょう。
- おしっこで汚れた部分に重曹をかけ、10分程度経ったら熱湯で洗い流す
- 水気がなくなったら、クエン酸を大量にかけてニオイを取り除く
- いつもどおり洗濯する
重曹・クエン酸は100円ショップでも販売されているので、気軽に試せますね♪
また、海外では猫のおしっこのニオイをとる効果を高めるために、酵素入りの専用洗剤も市販されているので、通販サイトなどで入手しぜひ試してみてはいかがでしょうか?
マーキングにも注意
少量の尿を壁や床などに吹き付ける「スプレー」と呼ばれるマーキング行為は、発情時のホルモンの影響やストレスへの対処という目的があり、粗相以上に強いニオイが残ります。
未去勢・未避妊なら去勢・避妊手術の検討、ストレスによる行動なら猫の精神面のケアに配慮し、快適な生活環境を作ってあげましょう!
まとめ
猫のトイレトレーニングにおける成功のポイントで大切なのは、失敗しても叱らないことです。トイレ以外の場所で粗相してしまった場合には、叱ることなく、排泄物のニオイを消し、そこがトイレではないことを愛猫に覚えてもらうようにしましょう!
落ち着かない環境や不潔なトイレ、使いづらいトイレを愛猫は好みません。愛猫がトイレに不満を感じていないか、その不満サインをよく観察してみてください。
排泄は愛猫にとってとても大事な行為です。毎日複数回行うことなので、愛猫が気持ち良くトイレを使えるようトイレ環境の整備もしっかり行ってくださいね!