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犬のよだれの原因や役割とは?考えられる病気や対処法などを紹介

犬を飼っていると、よだれが気になるときがありませんか?

愛犬が普段よりも多くよだれを垂らしていたりすると、何か異常が起きているのではと不安になるかもしれませんが、よだれの役割やよだれ量が変化する原因を理解しておけば、むやみに不安になることもなくなるでしょう。

この記事では、よだれの原因と危険性のあるよだれの見分け方を解説し、対処法もお伝えします。また、犬のよだれに関して飼い主さん自身が注意したほうがいいケースも紹介しますので、愛犬との過ごし方の参考にしてください!

まとめると

犬のよだれは生理現象や心理的な原因で増え、心配するケースはそう多くない。アレルギーや病原菌の感染など、飼い主さんも注意したほうがいい場合もある。…よだれが気になるときの対処法は?

この記事では以下のことがわかります

  1. 犬のよだれの役割とは?考えられる原因は?
  2. 注意したほうがよい愛犬のよだれと見極め方
  3. 飼い主さんも愛犬のよだれには注意が必要!
  4. 愛犬のよだれが多いときの対処法

愛犬のお口の中を清潔に管理し、普段から愛犬をよく観察していれば、よだれが多いときも冷静に対処できるでしょう。

犬のよだれの役割とは?考えられる原因は?

犬のよだれの役割とは?考えられる原因は?

犬のよだれ(唾液)は、食べ物を飲み込みやすくし虫歯を予防する役割があります。人間の唾液よりもアルカリ性が強く、虫歯になりにくい性質です。よだれが多くなる原因を理解しておくと、よだれが増えたときも落ち着いて愛犬のお世話ができるでしょう。

生理現象が原因

食事やおやつの際の「待て」のタイミングなど、食べ物に反応してよだれが出るのは、特に大型犬や短頭種の飼い主さんにはおなじみの光景です。また、暑さを感じると放熱のために舌を出して呼吸をするので、結果的によだれの量が増えます。このような生理現象によるものであれは、基本的に心配する必要はありません。

また、人は汗をかいて体温調節をしますが、汗をかくのが苦手な犬は、おもによだれの量で体温を調整します。運動して体温が上がったときや気温が高い場所にいると、呼吸が荒くなってよだれの量も必然的に増えるのです。

この状態が必要以上に長く続くと体温調整がむずかしくなり、熱中症になってしまうことがあります。水分補給や温度管理に配慮し、激しい運動時や猛暑の日、暑さに弱い犬種などは十分配慮しましょう!

心理的なことが原因

苦手な動物病院やはじめての公園など、慣れない環境でストレスや緊張を感じると交感神経系が優位になり、その結果よだれの量が増えます。これも生理現象と同じく病的なものではないので、飼い主さんが愛犬をリラックスさせてあげましょう。

病気が原因

口内炎・歯周病・喉頭炎・胃炎・胃拡張・熱中症・てんかん・誤飲などが原因で、よだれの量が増えることがあります。よだれに加え、熱中症やてんかん発作、吐き気を催している症状がある場合は、すみやかに動物病院で受診しましょう。これらのケースについては次項にて詳しく紹介します。

注意したほうがよい愛犬のよだれと見極め方

注意したほうがよい愛犬のよだれと見極め方

病気などの可能性があり、注意したほうがいい犬のよだれと、その見極め方について紹介します!

注意が必要な愛犬のよだれ

  1. 泡状のよだれ
  2. 血が混ざっているよだれ
  3. よだれが止まらない

上記のような場合は、以下の原因が考えられます。

  1. 極度の緊張状態、または強い恐怖を感じている
  2. 極度の空腹
  3. 熱中症
  4. 口内炎や舌炎
  5. 歯周病
  6. 口腔内腫瘍(悪性メラノーマや線維肉腫など)
  7. 胃拡張胃捻転症候群(胃が大きく膨らんだ状態)
  8. 急性膵炎(膵臓の酵素が活発になり膵臓を溶かしてしまう病気)

ただし、これらはほんの一例です。ほかにもさまざまな要因が考えられますので、異常を感じたときは獣医師の診察を受け、原因を特定してもらいましょう。

危険なよだれはどうやって見極める?

犬のよだれの量は脳の指令で調節されるので、飼い主さんが愛犬のよだれの量に違和感を覚えても、いざ診察時には、獣医師に症状を見せる前によだれがおさまってしまうこともあります。
よだれについて何らかの異常を感じて動物病院を受診する場合は、そのときの症状をスマートフォンで動画撮影しておくことがおすすめです!獣医師にとっても、直によだれの状況を確認できなくとも、その動画があるだけでも診断に役立つでしょう。

そもそも、犬は健康な状態でもよだれが多い動物です。
そのため、よだれそのものが何かの病気の症状である、というよりは、よだれと一緒にほかの症状も見られる場合、何らかの病気の一症状である可能性を考えましょう。

例えば以下の症状が見られたら、脳神経に問題があるかもしれません。

危険な場合も考えられる症状の例

  1. 口角が下がっている
  2. 左右で口角の位置が違う
  3. 呼びかけへの反応がいつもと違い違和感を覚える
  4. 目の動きがいつもと違い違和感を覚える

ただし、これはあくまでも一例です。個々のケースの要因はさまざまで、なかにはまったく問題がない場合もあります。

問題がないケースも含め、飼い主さんだけで病気かどうかを判断するのはむずかしいものです。そのため、これらの症状が見られる場合は、かかりつけ病院で受診して原因を特定してもらうことがおすすめです。特に心配ない場合でも、専門家の判断があれば飼い主さんも安心できるでしょう。

飼い主さんも愛犬のよだれには注意が必要!

飼い主さんも愛犬のよだれには注意が必要!

実は飼い主さん自身も犬のよだれに気を付けたほうがいいケースがあることをご存じですか?ここからは、その理由を解説しますので、愛犬とのハッピーな生活を続けるために理解しておきましょう!

犬の唾液もアレルゲンとなる可能性がある

犬アレルギーを持っている方は、犬の唾液もアレルゲンとなることが知られています。アレルギー症状は咳やくしゃみだけでなく、愛犬のよだれが付着した箇所の皮膚が反応してかゆくなり、湿疹が出ることもありますので、注意しましょう。

傷口から病原菌が侵入してしまう危険性がある

犬の口内が歯垢や歯石で汚れている場合、その犬の唾液には雑菌が大量に混ざっている可能性が大。この雑菌のなかには、犬にはとっては無害でも、人間には病気の原因となる菌もあるようです。そのような菌が飼い主さんの傷口や粘膜に触れると、菌に感染してしまうリスクがあります。

特に何らかの事情で免疫力が低下していると、このような菌が原因で腹痛や発熱などの症状が出る可能性も否定できません。そうならないためにも、愛犬の口内環境管理はもちろん、飼い主さんも免疫力を落とさないよう、ご自身の健康管理も大切です!

狂犬病にかかる恐れがある

日本国内での狂犬病の発生はほとんどありませんが、狂犬病予防法という法律で定められているとおり、飼い主さんは91日齢以上の犬を飼う場合、その犬を飼い始めてから30日以内に狂犬病の予防注射を受けさせる義務があります。
その後も年1回狂犬病の予防注射を受けさせることが義務とされていますが、意外なことに日本の狂犬病ワクチン接種率は100%ではありません。狂犬病の予防注射を打っていない犬は要注意です。

愛犬のよだれが多いときの対処法

愛犬のよだれが多いときの対処法

愛犬のよだれが多いと感じたときの対処法を紹介します。

口腔内を確認する

次の点に注意して確認しましょう。

  1. よだれに血が混じっていないか
  2. 口に異物が入っていないか
  3. 歯や歯ぐきに異常はないか
  4. よだれから悪臭がしていないか

目立った異常が見当たらないのに大量のよだれが止まらない場合、口内ではなく体内の病気も考えられます。かかりつけの獣医師に相談したほうがいいでしょう。

緊張状態ならリラックスさせてあげる

騒音の多い場所や初めて訪れる場所など、慣れない環境下ではどうしても愛犬に精神的な負担がかかってしまいがちです。そのような場合は愛犬のお気に入りのおやつやおもちゃなどを与え、緊張をほぐしてあげましょう!飼い主さんの緊張が愛犬に伝わって愛犬も緊張してしまうケースも多いので、飼い主さん自身もリラックスすることを心がけてくださいね。

まとめ

愛犬のよだれが多いと飼い主さんとしてはとても心配になるでしょう。しかし、よだれの役割とよだれが増える原因をしっかり理解することで、もう少し様子を見るか、動物病院や獣医さんに相談するか、多少なりとも判断しやすくなるでしょう。

日頃から愛犬をよく観察してお口の中の変化や愛犬が緊張するとどうなるかを把握し、注意が必要なよだれかどうか判断しましょう

また、愛犬のお口の中の環境や飼い主さんの健康状態次第では、飼い主さん自身も何らかの菌をもらってしまう場合があるため、愛犬のよだれに注意したほうがいいでしょう。歯みがきで愛犬の口内を清潔に保ち、飼い主さんも免疫力が低下しないように健康を管理して愛犬との生活を楽しんでくださいね!

主な症状・お悩み
  1. 犬のストレス
  2. 犬のよだれ

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