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犬は乾燥肌になりやすいの?乾燥肌になりやすい部位や対策方法などを紹介

冬の寒い時期になると、エアコンやストーブといった暖房器具が必要不可欠となります。
しかし、冬はただでさえ空気が乾きやすいのに、暖房器具を使うと乾燥がさらに助長されるため、乾燥肌に注意しなければなりません。特に犬は皮膚がデリケートなので、人間以上に乾燥肌への対策が重要といえるでしょう!

この記事では、犬が乾燥肌になりやすい理由や見間違えやすい皮膚疾患、乾燥肌対策に欠かせないスキンケアの方法などについて紹介していきます。愛犬を乾燥肌から守るためにも、ぜひチェックしてくださいね!

まとめると

犬は乾燥肌になりやすい?犬の皮膚は人間に比べて薄いので、乾燥肌になる可能性も高い。特にシャンプーや暖房器具が乾燥肌を引き起こすケースが多いため、適切なケアを行なわなければならない。

この記事では以下のことがわかります

  1. 犬は乾燥肌になりやすい?乾燥肌の特徴は?
  2. 乾燥肌の症状と似ている皮膚疾患とは?
  3. 愛犬の乾燥肌には保湿が大事!

愛犬の乾燥肌を防ぎたいなら、保湿を意識したスキンケアが大切。おすすめの方法をいくつか紹介します。

犬は乾燥肌になりやすい?乾燥肌の特徴は?

犬は乾燥肌になりやすい?乾燥肌の特徴は?

そもそも犬はなぜ乾燥肌になりやすいのか、乾燥肌の特徴や症状が出やすい部位など踏まえながら紹介します!

犬はなぜ乾燥肌になりやすい?

犬が乾燥肌になりやすい理由、それは“皮膚の厚み”に関連しています。一般的に皮膚(表皮)の厚みは人間(成人)なら0.2mm、新生児なら0.1㎜なのに対し、犬は0.05mm~0.1mmしかありません。人間の大人の皮膚と比べると犬の皮膚は人の赤ちゃんの皮膚のようにデリケートといえます。そのため、スキンケアにもしっかり気を配ってあげることが大切です。

犬のスキンケアといえばシャンプーですが、先述のように犬は皮膚がデリケートなので、シャンプーのやり過ぎは乾燥肌を加速させてしまう可能性があります。お湯の温度やドライヤーの使い方も影響するため、あらかじめ正しい手順を把握してからシャンプーを行ないましょう。

また、皮膚が乾燥しやすい冬は暖房器具の使いすぎにも注意しなければなりません。実際、暖房器具による乾燥肌トラブルはよく起こっているので、それも頭に入れながらケア方法を検討してくださいね!

乾燥肌の特徴

もし愛犬が乾燥肌になってしまった場合、以下のようなことが見られます。

  1. 被毛の乾燥、パサつき
  2. 毛艶の悪化
  3. 肌のかさつき
  4. フケ

皮膚だけではなく被毛にも悪影響がおよぶので、毛玉や切れ毛といったトラブルも発生しやすくなります。

さらに、乾燥肌が進行すると、外部からの刺激によってかゆみが発生する可能性も高くなります。かゆみが悪化すれば、愛犬は乾燥した部位をかきむしったり、何度もなめたりするようになるため、赤み・ひっかき傷・出血といった皮膚トラブルを引き起こしてしまうこともあります。

また、皮膚が乾燥しやすくなる病気(犬アトピー性皮膚炎やノミアレルギー性皮膚炎など)の犬はより皮膚病の悪化が顕著になります。また栄養が偏った食事を与えたりすることで、乾燥肌はより一層顕著になります。乾燥肌を防ぎたいなら、スキンケアに加えて食事にも日頃から配慮することが大切ですね!

肌が乾燥するとダメな理由

愛犬の皮膚が乾燥すると、以下のような流れで皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。

水分不足によって肌のハリがなくなる
皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が正常にできなくなる
愛犬の皮膚をいい状態に保ってあげたいなら、スキンケアでしっかり保湿することが大切です。ただし、やみくもにスキンケアを行なっても効果的とはいえないので、乾燥肌になりやすい部位も押さえておきましょう!

乾燥肌になりやすい部位

犬の皮膚では、被毛で覆われていない部位が乾燥しやすいといわれています。特にお腹まわりは被毛がほとんど生えていないため、真っ先にチェックしたほうがよいでしょう。

また、首もと・脚の付け根など柔らかい部位や肉球も乾燥しやすいといわれています。毛で覆われている場合、肌の状態が見えにくいため、念入りにチェックしてくださいね!

乾燥肌の症状と似ている皮膚疾患とは?

乾燥肌の症状と似ている皮膚疾患とは?

乾燥肌になっているかどうか確かめる場合は、先述した乾燥肌によく見られる皮膚トラブルの有無をチェックするのがよいでしょう。しかし、乾燥肌ではなく他の皮膚疾患を発症している可能性もあるので、そちらも押さえておきましょう!

脂漏症(しろうしょう)

皮膚のターンオーバー(新陳代謝)は一般的に3週間くらいで行われますが、この間隔が短くなることで見られる症状が「脂漏症」です。ターンオーバーの期間が短くなることで肌の水分を保ってくれている皮脂などのバランスが崩れます。結果的に、脂っぽく、べたついた皮膚になり、そのあぶらをエサにマセラチアという真菌が異常に増えることがあります。

このマラセチアは皮膚の上に常在していますが、脂漏症ではその数がとても増えてしまいます。またマラセチアに対してアレルギー反応を起こし、かゆみを引き起こすマラセチア皮膚炎を発症する犬もいます。脂漏症では脂っぽい独特な臭いを発するため、視覚だけではなく嗅覚や触覚も使ってチェックしましょう!

脂漏症では一般的に皮膚があぶらっぽくべたつきますが、ターンオーバーが異常に短くなることで皮脂のバランスが崩れた結果、乾いたフケがたくさん出ることもあり、乾燥肌と見間違えてしまう可能性があるので注意しましょう。

膿皮症(のうひしょう)

夏のように高温多湿な状況が続くと、犬の皮膚に存在するブドウ球菌と呼ばれる常在菌の数が極端に増えて、かゆみや赤みを引き起こしますが、これは「膿皮症」という皮膚疾患です。

膿皮症になると、人間のニキビのように黄色い液(膿)をともなう“できもの”が出てきます。ただ、犬の皮膚は人間より薄いため、できものがすぐ弾けてしまいやすくニキビの状態を見ることは少ないです。弾けた皮膚は白いフケとして見られ、膿が乾燥すると黄色いフケのように見えるので、乾燥肌と見間違えやすくなります。

これらは一見乾燥肌に見える状態ですが皮膚疾患ですのでかかりつけの獣医さんの診察を受け、薬の必要性やスキンケアについてアドバイスを受けるようにしましょう。

愛犬の乾燥肌には保湿が大事!

愛犬の乾燥肌には保湿が大事!

愛犬を乾燥肌から守るためには、保湿を意識したスキンケアに取り組むことが大切です。そこで、飼い主さんが自宅でも実施できるおすすめの方法を紹介していきます。

保湿力が高いシャンプーやローションを使う

乾燥肌になると皮膚にかゆみが出やすくなりますが、しっかり保湿すれば症状を軽減できます。保湿によって予防できる皮膚トラブルも多いため、シャンプーやコンディショナーを選ぶときは保湿成分が入っているかどうかチェックしましょう。

一般に保湿できるといわれている成分は、セラミド、オートミール、スクワラン、ヒアルロン酸、コラーゲンなどがあります。

また、シャンプー終了後に犬用の保湿剤を使うと、より高い効果が期待できます。保湿剤はコンディショナータイプのものから、スポットオンタイプまでありますので愛犬との生活環境に合ったスキンケアを選びましょう。保湿効果のある成分としてはセラミド、尿素、プロピレングリコール、スクワランなどがあります。肌のハリや潤いを保ってあげれば、愛犬もきっと喜んでくれますよ♪

保湿のスキンケアに取り組むならこちら

部屋の加湿を行なうようにする

愛犬も飼い主さんも体調を崩さないよう、冬は暖房器具を一日中つけたくなりますよね。しかし、暖房器具による部屋の乾燥は、犬にとって大敵です。エアコン・ストーブ・床暖房など使用する場合、加湿にもしっかり配慮しなければなりません。

暖房器具と加湿器を併用したり、濡れタオルを干したりするのはもちろん、湿度計で数値を確かめることも大切です。部屋の湿度を50~60%くらいに保てるよう、状況に応じて暖房器具を調節しましょう!

天然素材のお洋服を着させると良い!

冬になると防寒対策として、愛犬にお洋服を着せている飼い主さんがよく見られます。しかし、愛犬の皮膚が弱い、もしくはアレルギーを持っている場合、皮膚とお洋服がこすれて皮膚トラブルを引き起こしたり、乾燥を助長したりする可能性もあります。

お洋服を着せる場合は、綿や羊毛といった天然素材で作られたものを選べば、乾燥肌対策として効果的なのでおすすめですよ♪

なお、上記のスキンケアを行なっているにも関わらず、愛犬の皮膚が乾燥していたり、かゆみが発生していたりする場合、かかりつけの獣医師に一度相談したほうがよいでしょう。

まとめ

私達人間を悩ませている乾燥肌は、犬にとっても大きな問題です。特に犬は人間より肌が薄く乾燥肌になりやすいので、日頃からスキンケアを取り入れてあげるといいでしょう◎

とはいえ、いきなりスキンケアをしようと思ってもどうしていいかわからない飼い主さんも少なからずいると思うので、愛犬と飼い主さんにとって負担になりすぎない簡単なスキンケアから始めてみてください。

また、乾燥肌でみられるフケ、かゆみなどは脂漏症や膿皮症といった皮膚疾患でも見られます。乾燥肌かどうか判断がつかないときは、迷わず動物病院で受診してくださいね!

主な症状・お悩み
  1. 犬のフケ・カサカサ
  2. 犬の保湿
  3. 犬の皮膚トラブル

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