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【獣医師解説】猫がご飯を少し残す理由と対処法

愛猫がご飯を少し残すと、体調が悪いのか、病気なのかと心配になりますよね。

猫の習性としてご飯を残すこともあるので心配いらない場合もありますが、ストレスや体調不良、病気などが隠れている場合もあるため注意が必要です。

この記事では、猫がご飯を少し残す理由と、猫がご飯を残す場合の対処法について解説します。

猫がご飯を少し残す理由

ご飯を食べない猫
愛猫がご飯を残していると、体調が悪いのかと心配になりますよね。

猫がご飯を少しだけ残すのには、さまざまな理由があります。以下より、猫がご飯を少しだけ残す理由について解説します。

野生の本能

野生の本能として、少しだけご飯を残す場合があります。

猫は本来、狩りをする生き物です。満腹になって体が重くなると狩りができなくなるため、腹八分目程度に食べるようにしているという説があります。

また、狩りをしていた頃は常に餌が食べられる状況ではありませんでした。保存食として餌を少し残しておく習性が本能として残っているのではないかとされています。

フードの好み

フードの好みが合わず、ご飯を少し残していることも考えられます。

猫は、好き嫌いがはっきりしている動物です。フードの種類や味を変えると、今まで食べていたフードを急に食べなくなってしまうことがあります。

フードを変える場合は、新しいフードに慣れるまでこれまでのフードと少しずつ混ぜて与えてみるようにしましょう。それでも改善しない場合は、フードの種類を変えてみるのもおすすめです。

体調不良

猫が病気や体調不良を感じている場合は、ご飯を少し残して食べないことがあります。
猫の体調の異変は普段の行動からは気が付きにくいため、食欲が落ちていないかどうかを見ることがとても大切です。

いつもはご飯を残さず食べる猫が、急に残すようになった場合は、全身の病気や歯肉炎などの口の中の病気が隠れている可能性があります。
以下のような症状がないかを確認し、気になる症状がある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

  1. 食べにくそうにしている
  2. 元気消失
  3. 口を痛そうにしている
  4. よだれや歯肉から出血がある
  5. 嘔吐
  6. 下痢
  7. 体重減少
  8. 尿の色や量、におい、回数がいつもと異なる

環境の変化

環境の変化によってストレスを感じ、ご飯を少し残す場合もあります。

猫は、環境の変化に敏感な動物です。引っ越しや新しい家具の設置、新しい犬や猫の飼育などで環境が変化すると、ストレスを感じてご飯を食べなくなることがあります。

このような場合は、以下のような方法で猫が安心できる環境を作ってあげることが大切です。

  1. 猫専用のスペースを用意する
  2. 隠れ家を用意する
  3. 静かな環境を作る

いつもと違う様子が無いか観察しよう

ご飯を少しだけ残していても、普段通り元気で食いつきも良く、おしっこや便にも異常が無いようであれば、心配し過ぎずる必要はありません。
いつもと違う様子がないかどうかを観察してみましょう。

前述の通り猫の習性として少し残していることも考えられますが、軽度の歯肉炎など、口の中の異常は気が付きにくいので、フードを食べにくそうにしていたりしないか、よだれが出ていないかなどを確認してみてください。

また、加齢に伴って食べる量が徐々に減ったために、ご飯を残すことがあります。シニア期に入った猫ちゃんの場合は、健康状態に問題がないかどうか定期的に動物病院で健康診断を受けることがおすすめです。

愛猫のご飯の残し具合をチェック!

フードを残している猫
ご飯を少しだけ残す行為自体は心配いらない場合もありますが、ご飯の残し具合によっては体調不良やストレス、病気などが隠れている可能性もあります。

猫のご飯の残し具合によって考えられる原因について解説します。

ご飯をいつもより多く残す

普段よりも明らかに多くのご飯を残している場合は、注意が必要です。体調不良や環境の変化によるストレスなど、何かしらの原因が考えられます。

以下のような症状が見られる場合は、動物病院を受診しましょう。

  1. 食欲不振
  2. 元気消失
  3. 嘔吐
  4. 下痢
  5. 体重減少

ご飯を全く食べない

愛猫がご飯を全く食べない場合は、重篤な病状が隠れている場合があります。

愛猫の病気は、早めの診断と治療が肝心です。ご飯を全く食べていない場合はすぐに動物病院を受診するようにしましょう。

猫のご飯残しを防ぐために飼い主が出来る事

フードを与える飼い主
愛猫がおいしそうにご飯を食べてくれる姿は、飼い主さんにとっては何よりの幸せですよね。しかし、ストレスやフードの合わないなど、様々な理由でご飯を残してしまうことがあります。

猫のご飯残しを防ぐために飼い主が出来ることについて解説します。

フードを見直す

猫がご飯を残してしまう原因として、フードの好みが合わない可能性があります。以下のような対策を試してみましょう。

  1. ウェットフードを混ぜて給餌する
  2. トッピングをする
  3. フードの種類を変えてみる

ウェットフードはドライフードよりも香りが強い特徴があるため、嗅覚がするどい猫が好む傾向にあります。また、普段のご飯に飽きている可能性もあるため、トッピングを乗せてあげるのも1つの方法です。

フードそのものが好みでない場合は、フードの種類を変えてみましょう。

与え方を変える

ご飯の与え方によっては、残す原因となる場合があります。1度に与える量が多い場合は食べきれず残している可能性があるため、少量ずつ回数を増やして与えてみるようにしましょう。

また、ご飯のお皿を変えるのも1つの方法です。猫は、ひげがお皿に当たると嫌がる場合があるため、大きめのお皿にするのも良いでしょう。

\わけてご飯を与える場合、何回がいいの?/

猫の食事回数、1日何回がベスト?年齢別・生活スタイル別に解説

環境を整える

猫がストレスを感じていると、食欲不振になることがあります。猫がリラックスしてご飯を食べられる環境を作ってあげましょう。

猫のトイレの近くや人間の出入りが多い場所は避け、静かで清潔な場所を用意してあげるのがおすすめです。また、水が近くにあるとご飯を食べなくなる猫もいるため、水とご飯を離して置いてみるのも1つの方法です。

多頭飼いの場合は、与え方を工夫する

多頭飼いの場合は、猫同士が仲良く食べられる環境を作ってあげることも大切です。例えば、他の猫にフードを取られてしまう場合は、それぞれの猫にご飯を与える場所を分けたり、時間をずらしたりするような工夫が必要です。
また、毎日の食欲をチェックするためにも、複数の猫に一つのお皿でご飯を与えるのではなく、それぞれの猫にご飯のお皿を用意してあげることが理想的です。

まとめ

猫が少しだけご飯を残す時は、野生の習性として残している場合もありますが、ストレスが溜まっていたり体調が悪かったりする場合もあります。

ご飯の残す量を観察したりご飯を食べる環境などを整えたりしてみることをおすすめします。また、動物病院を受診し、思わぬ病気が隠れていないか診てもらうようにしましょう。

ぜひこの記事を参考に、愛猫の食事や健康に気を配ってみてください。

主な症状・お悩み
  1. 猫の元気がない
  2. 猫の食事の量

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