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愛犬の歯みがきのやり方とは?嫌がる愛犬の慣らし方やおすすめグッズを紹介

愛犬の健康管理には歯みがきが欠かせません。しかし、ほとんどの犬は素直に歯みがきをさせてくれないのが悩みどころです…。

「歯みがきが大切なことはわかっているけれど、愛犬は嫌がるし、どのように歯みがきをすればいいのかよくわからない」と感じている飼い主さんも多いようです。

この記事では、犬の歯みがきの望ましい頻度、やり方のコツ・ポイントを解説します。歯みがきをしなかった場合に考えられるリスクや、飼い主さんをサポートする便利なアイテムも紹介しますので、愛犬の歯みがきの習慣化にお役立てください!

まとめると

犬の歯周病は進行すると骨や内臓にも悪影響となる…歯垢・歯石を予防するには歯みがきが大事!そのポイント・コツは?

この記事では以下のことがわかります

  1. 愛犬の歯みがきはどれくらいの頻度がおすすめ?
  2. 歯みがきをしないとどうなるの?
  3. 愛犬の歯みがきのやり方とコツ法
  4. 愛犬に歯みがきを受け入れてもらうためのポイント
  5. 歯みがきケアを毎日続けるためには便利アイテムを取り入れよう

飼い主さんと愛犬双方の楽しい時間になるように、具体的に説明していきます。

愛犬の歯みがきはどれくらいの頻度がおすすめ?




人間は一日に複数回の歯みがきをしますが、犬の場合はどれくらいの頻度で行なうのがいいのでしょうか?

人間の口内は酸性~中性ですが、犬の口内はアルカリ性です。そのため、犬の口内は歯垢が付きやすく、さらには3~5日ほどで歯垢が液中のミネラル分と反応し、硬い歯石になってしまいます。人は歯垢が歯石に変わるのに20日以上かかると言われていますので、犬は歯石が付きやすい動物であると言えます。この歯石化のスピードを考えると、最低でも週に2~3回の歯みがきが望ましいといえます。

ただし、歯石の付きやすさには個体差があります。このあとで説明する歯周病対策を考えると、できれば愛犬の歯みがきは毎日行なうのが理想です。

そうはいっても、飼い主さんが「毎日やらないと」と負担を感じながら歯みがきを行なうとそのストレスは愛犬にも伝わってしまいます。それによって愛犬が歯みがきを嫌がるようになってしまう可能性も…。
愛犬にとっても、飼い主さんにとってもスキンシップを兼ねて楽しく行なえることを第一に、歯みがきの方法を考えましょう!

歯みがきをしないとどうなるの?

歯みがきをしないとどうなるの?

歯みがきを行なわない場合、どのようなリスクがあるのでしょうか?

歯みがき不足で歯周病が発生してしまう可能性も!

先述のように、犬の口内はアルカリ性で、溜まった歯垢は口内の細菌やミネラル分で硬い歯石となります。歯みがきを怠ってしまうと歯石はどんどん増加して、歯と歯ぐきの間である「歯周ポケット」の溝に入り込みます。そこから炎症を起こし、やがては歯周病に発展してしまうのです。

歯周病を引き起こす歯垢や歯石は「細菌」のかたまり。この「細菌」が歯周病の原因となるのです。歯周病になると腐敗臭のような口臭がしたり、重症化すると鼻腔炎を引き起こしたりするケースもあります。

歯周病の進行とそれにともなう犬の症状は以下のとおりです。

  1. 口臭
    歯垢・歯石が原因で生臭いニオイが発生します。飼い主さんは口臭で歯周病に気付くケースが多いようです。
  2. 口を気にする
    歯周病が進むと犬にも違和感があり、噛むときに痛がるそぶりを見せたり、口を気にして前足で顔をこすったりします。
  3. くしゃみ・鼻水・鼻出血
    炎症が歯根部に広がると、くしゃみや鼻水、鼻出血の症状が見られます。

歯周病が原因で骨に影響が出てしまうことも

歯周病が悪化すると歯槽膿漏になり、歯の土台が弱くなってしまい歯がグラグラしてきます。下あごの歯周病が進行するとあごを支えている部分がもろくなり、あごの骨を骨折してしまうなどの重い症状が出るケースもあるようです。

歯周病が原因で内臓に影響が出る事例

歯周病が原因で口内に炎症や出血が起きると、血管に細菌が侵入。血液は全身を循環するので、歯周病が原因で心臓や腎臓に負担をかける可能性もあると言われています。

愛犬の歯みがきのやり方とコツ

愛犬の歯みがきのやり方とコツ

愛犬の健康管理のためには歯周病にさせないことが大切です。その歯周病対策に効果的なのは、何といっても歯みがき!そこでここからは、愛犬への歯みがきのやり方とコツについて紹介します。

歯みがき習慣のない愛犬の飼い主さんにとって歯みがきは、「むずかしそう」「愛犬が嫌がる」と、なかなかいいイメージを描けないかもしれません。
でも、歯みがきも段階を踏んで慣らしていけば、愛犬との新しいコミュニケーション手段に!愛犬との楽しみがまた一つ増えますよ♪

愛犬に歯みがきに慣れてもらうためには、次のようなステップで進んでいきましょう!

歯みがきに慣れさせるステップ

  • 愛犬の口元にふれ、口元を触られることに慣れさせる
    普段のしつけと同じように、できたら(=触らせてくれたら)ほめてあげましょう!
  • 1.に慣れたら、歯や歯ぐきにも触り、できたらごほうびをあげる
    「口まわりを触られる=いいことがある」と、愛犬に覚えてもらいます。ごほうびのおやつを片手でにぎり、触る→ごほうびを繰り返します。
  • 指を口の中へ入れ、慣れてきたらごほうびをあげる
    歯・歯ぐきだけでなく、口内全体を触っても大丈夫なようにします。手の中のおやつを使って「待て」をさせ、唇をめくるといいでしょう。
    触らせてくれたら、「お利口さん!」「GOOD!」などしっかりほめておやつをあげましょう。
  • 指に歯みがきペーストを付けて指磨きなどをする
    いきなり歯ブラシを使わないのがポイントです。まずは指を使い、ペーストが歯に付く感覚に慣れてもらいましょう。
  • 歯ブラシに慣れさせたら、前歯から順番に磨いていく
    指みがきが慣れてきたら、今度は歯ブラシを持つ手でおやつを与え、歯ブラシに良い印象を持たせます。
    回数を重ね、徐々におやつ抜きでも歯ブラシに抵抗がない状況になるまで、愛犬と一緒に頑張っていきましょう!
    歯ブラシに抵抗がなくなったら、次はペーストを塗った歯ブラシを優しく歯ぐきにあて、前歯から順に磨いていきましょう。
    問題なくできたらおやつを与え、しっかりほめてあげてくださいね。

以下の動画では、段階を踏んだ歯みがきトレーニングのやり方がまとめられています。ぜひ参考にしてみてください!

犬の歯みがきのやりかた

愛犬に歯みがきを受け入れてもらうためのポイント

愛犬に歯みがきを受け入れてもらうためのポイント

愛犬に歯みがきを受け入れてもらうためには、いくつかのポイントがあります。このポイントをおさえて行なえば、多少時間がかかっても歯みがきができるようになっていくので、焦らず愛犬と一緒に頑張りましょう!

ポイント1:歯みがきにいい印象を持たせる

「歯みがき=楽しい」と理解させましょう。歯みがきがちゃんとできれば、ごほうびにおやつやおもちゃがもらえ、飼い主さんにほめてもらえることを愛犬に印象付けます。

ポイント2:愛犬が歯みがきを嫌がるときには無理にしない

几帳面な飼い主さんは、愛犬の健康管理のためにきちんと歯みがきをすることに使命感を持ってしまいがちです。しかし、気を付けなければいけないのは、「犬が歯磨きを嫌いになってしまったら本末転倒」ということです。

つまり、愛犬が嫌がるときに無理やり歯みがきしようとするのは、愛犬にとって「歯みがき=嫌なもの」と学習してしまうため、勧められるものではありません。

犬はとても賢い動物です。歯みがきに悪い印象を残さないためには、愛犬が嫌がるそぶりを見せたり威嚇などをしたら、その日はきっぱりあきらめて日をあらためてチャレンジしましょう!

ポイント3:歯ブラシを嫌がる場合は歯みがきペーストなどを使って指でみがく

個体差はありますが、愛犬が歯ブラシをなかなか口に入れてくれないケースもあります。その場合は、歯みがきペーストを指に付けて指でみがくといいでしょう。くれぐれも指を噛まれないように注意して行ってください。

ポイント4:ストレスにしない

犬は本来口のまわりを触られたくない動物で、母犬は子犬を叱るときは子犬の口を軽くくわえるほどです。ポイント1~3に通じるのは、愛犬にストレスを感じさせないこと。いきなり歯ブラシを口に入れるようなことはせず、焦らず段階を踏んで慣れさせましょう!

歯みがきケアを毎日続けるためには便利アイテムを取り入れよう

歯みがきケアを毎日続けるためには便利アイテムを取り入れよう

飼い主さんには仕事や家事など、ペットのお世話以外にもそれぞれやるべきことがあるでしょう。そのため、歯みがきの重要性は理解していても、それを愛犬に慣れてもらい、なおかつ習慣にするのは大変なものです。

犬は飼い主さんの精神状態に敏感な動物です。「デンタルケアをしなければならないけれど、思うようにできない……」と飼い主さんがストレスを感じると、愛犬にとっても良くない影響が出る場合があります。

そんなときは、無理に歯みがきを行なおうとはせず、便利なデンタルケアアイテムに頼るのも一案です!
最近は手軽で効果的なデンタルケアアイテムが充実しているので、これから紹介するようなアイテムを取り入れて、ストレスなく愛犬の健康管理を行なうのもおすすめです。

愛犬も大喜びのデンタルガム

デンタルガムは、噛むことで歯垢の付着を軽減するアイテムです。アレルゲンとなりやすい原料を使用していないタイプや、口臭対策まで考慮された製品もあります。愛犬の状況に合わせたチョイスが大切です。また、製品の中には、犬の体格によって使用する量が変わる製品もあります。そういった製品を選ぶ場合には、愛犬の体重に合ったサイズを選びましょう。

なめさせるだけでもOK!フレーバー付きの歯みがきペースト

犬用の歯みがきペーストは、基本的に嗜好性に優れたフレーバー付きです。愛犬や飼い主さんのお好みに合わせて選びましょう。食物アレルギーに配慮した製品もあります。

ブラッシングや口の中をすすぐ必要がなく、なめるだけでデンタルケアの効果が期待できる歯みがきペーストなら、忙しい飼い主さんも手軽に使用できるでしょう。直接愛犬の口に入るものなので、効果や成分をしっかりチェックして選びましょう!

飲み水に混ぜる簡単デンタルケア

ブラッシングのサポート役にぴったりなのが、飲み水に混ぜる液体タイプのデンタルケアアイテムです。キャップ部分に計量カップが付いた使い勝手の良い製品もあり、朝などあわただしい時間帯でもスピーディーに愛犬のデンタルケアができます。こちらも大切な愛犬の口に入るものなので、成分・効果はしっかり確認して選びましょう!

使い分けできるデンタルブラシ

ブラッシングで大切なのは、歯の表面と歯周ポケットの歯垢を取り除くことです。そのためには、歯ブラシは愛犬のサイズに合ったもので、歯周ポケットに入り込む極細毛タイプがおすすめ。抗菌加工のブラシなら衛生管理も安心です。

まとめ

犬は歯周病になりやすく、歯周病が進行すると骨や内臓にまで影響が出てしまうおそれもあります。そのため、愛犬の健康管理のためには、歯周病対策が重要になります。
日頃から行なえる歯周病対策として効果的な手段は歯みがきです。少なくとも週に2~3回は歯みがきをするよう習慣づけていきましょう。

愛犬にとって歯みがきは、最初はあまり好まれるものではないかもしれません。しかし、段階を踏んで慣れさせれば、歯みがき習慣は身に付いていくでしょう。歯みがきを習慣づけるポイントは、「歯みがき=楽しいこと」と愛犬に印象付けることです。おやつやおもちゃ、ほめ言葉を上手に使いましょう!
一方で、愛犬が嫌がるタイミングでは無理強いさせないことも大事です。

ときには嗜好性の高いデンタルガムや歯みがきペーストなどを取り入れ、愛犬と飼い主さんにとって、歯みがきを楽しいコミュニケーションのひとときにしてくださいね!

主な症状・お悩み
  1. 犬の歯みがき
  2. 犬の歯垢
  3. 犬の歯石

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